世界反ドーピング機関は12月9日、ロシアのドーピング問題の調査や処分について臨時常任理事会が開催された。
今回は、問題となったロシア選手団に対するYahoo!ニュースの報道と「世界反ドーピング機関組織」の団体の意味や名称・略称と構成組織についてわかりやすくまとめてみたのでご覧ください。
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ヤフーニュースで「ロシア選手団、東京五輪・パラ除外へ」報道
2020年東京五輪・パラリンピックを目前にロシアのドーピング問題が浮上し、背12月9日世界反ドーピング協会がロシア選手団に対し、東京五輪およびパラリンピックを含む今後4年間の主要大会への出場を禁止する処分が決まりました。
日本で開催されるオリンピックで各国代表の勇姿の姿が減ることは非常に残念なことですが、それ以前にフェアにプレーしてほしいスポーツ界でドーピングが日常的に行われていたこと、そしてロシアは国が改ざんした情報を発表したことも非常に残念な出来事だといえるでしょう。
WADA「世界ドーピング防止機関」の名称や呼び方は?
「世界ドーピング防止機構」は英語でWorld Anti-Doping Agency(略称:WADA)と称されており、日本では「ワダ」と呼ばれている。
「世界アンチドーピング機関」何する役割?団体の存在の意味は?
スポーツ庁によると、世界ドーピング防止機構(本部はカナダ・モントリオール)は,1999年に国際オリンピック委員会(IOC)から独立して設立されたそうです。
世界各国におけるドーピングの根絶と公正なドーピング防止活動の促進を目的として国際的なドーピング検査基準の統一やドーピング違反に対する制裁手続の統一等を行うための国際的な機関として各国政府側とスポーツ界側とが協力し、際オリンピック委員会(IOC)から独立した「世界ドーピング防止機構(WADA)」が設立されています。
日本にはWADAの規定にに沿って運営されている 「日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency; JADA)」があります。
WADAの主要事業
- 世界ドーピング防止規程(The World Anti-Doping Code)の策定・改定・履行 (国際的検査基準や制裁手続等の統一)
- 競技会外検査(抜き打ちドーピング検査)の実施
- 分析設備の科学的・技術的基準の統一(分析機関の認定)
- ドーピング防止教育の普及
- 地域ドーピング防止組織発展の促進
- 各種競技大会へ独立オブザーバー(検査体制等を監視する者)の派遣
日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency; JADA)とは?
「日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency; JADA)」はWADAの規定にに沿って運営されている日本の組織があり、鈴木秀典氏が会長を務めている。
JADAでは、アンチ・ドーピング活動を通して、スポーツが公正に行われるための基盤を整備し、スポーツのさらなる発展と普及を支え、感動と誇りと活力にあふれたより良い社会の実現を目指しアスリート委員会・TUE(治療使用特例)委員会・学術委員会・スポーツファーマシスト委員会で構成されている。
2019年ロシアドーピング問題に対するWADAクレイグ・リーディー(Craig Reedie)会長の声明は?
WADAのCraig Reedie(レイグ・リーディー)会長は12月9日に開催された臨時常任理事会において 「今日の決定は、ロシアのドーピングに対して断固として行動した決意を示している」 という声明を発表しています。
来年に控えた2020年東京五輪・パラリンピックを目前に大変残念なニュースですが、やはりフェアプレーで戦う選手の姿を見たいですね!
各競技の選手の皆さんは代表選出に向けて一生懸命な時期だと思うので悔いの無いよう頑張ってもらいたいものです!